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スカラップ

 21, 2018 04:21
今回はちょっと、洞窟小話を(余り興味が無い人は写真だけどうぞ。笑)

洞窟をよく観察すると、過去の歴史がわかったりする。
K1IM0964_20180421033132cf4.jpg
PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



観察対象は様々だが、わかりやすいのを一つ。

「スカラップ」と呼ばれる溶食形態(石灰岩の浸食のされ方)だ。

最初も次の写真でも、壁一面にボコボコとスプーンでえぐった様な凹みがあるのがわかると思う。

K1IM0978v_20180421033650c45.jpg
PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art


これは「スカラップ」と呼ばれるもので、過去に水が流れていた場所で観察されるものだ。

尚、流れていた水の速さでスカラップの大きさが変わる。速い場合小さなスカラップが、遅い場合は大きなスカラップができる。
小川程度の流速だとデザート用スプーン程度の小さなスカラップが、
流れているか人間の感覚ではよくわからないような流速では直径30㎝を超えるようなものができる。
前に3m以上のスカラップを見た事があるが、きっと人間には止まって見える水の流れでできたんだろう。


最初の写真を改めてよく見てみると、幅が狭い箇所のスカラップは小さく、幅が広い箇所のスカラップは大きい。
つまり、洞内の水流が速いと壁を溶かす(削れる)より床方向が浸食されて水流の位置が下方へ移動する度合の方が大きいため幅が狭い空間に、
水流が遅いと水流が下方へ移動するまでに十分壁が溶ける(削れる)時間があるので幅が広くなるというわけだ。
この仕組みは地上の河川と同じだ(激しい流れがある上流では深い渓谷が、ゆっくりとした流れの下流では幅広でゆったりとした川になる)。

そうすると、幅の大小は有れど、写真のような幅が狭くて天井が高い空間(高さは10m程ある)は水の流れが速かったと考えられる。
こういう空間のスカラップは比較的小さい。
この場所の隆起が速かった事が想像できる。


さらに、スカラップの形を見ることで、水が流れた方向がわかる。削られ方が急な方が上流、緩い方が下流である。

つまり、現在は水流が無い場所でもスカラップを見ることで、過去の水流の流速と方向を知ることができるのだ。
過去のスカラップを見ると、かつては洞内の水流が現在と真逆の方向に流れていたことがわかったりして面白い。
洞窟ができた後に下流だった部分が隆起したのか、逆に上流が沈降したのか。
何れにせよ過去に大きな地殻変動が起こったのだろう。



以上の様に、スカラップ1つとってみても過去の地殻変動のヒントになったりするので、
観察しながらケイビングを行うと楽しい。

皆さんも観察する機会があれば、是非。
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Tag:PENTAX_K-1 SIGMA_35mm_F1.4_DG_HSM_Art

COMMENT - 2

senri32  2018, 04. 23 [Mon] 20:29

いや、勉強するには奥が深すぎます。のめりこんでしまったら、他の私がやりたいことが出来なくなってしまいます。

Edit | Reply | 

もぐら  2018, 04. 26 [Thu] 00:58

こんにちは。
どの分野も知れば知るほど奥が深いですよね…笑
洞窟も奥が深いですよ。それこそ、洞窟の様に…笑

Edit | Reply | 

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