ムーンミルクの洞窟へ

 07, 2017 00:00
こんにちは。

以前公開延期していた、今年のGWに入った洞窟について。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



今回紹介するのは希少な洞内生成鉱物のムーンミルクが多量に存在する、九州の秘境にある洞窟です。


長いので続きはContinue Readingから。

.

今回入った洞窟は、
後輩が大学時代に研究し、サイエンスゼロでも紹介された「ムーンミルク」が多量に存在する貴重な場所です。

ムーンミルクは石灰石でありながら粘土のように柔らかく、しかも何故このような生成物が出来るのか未だに謎であり、
多量に存在する場所は日本でも極一部に限られる、非常に珍しい鉱物(二次生成物)です。


さてという事で活動開始。

今回は縦横複合洞窟なので竪穴装備を準備して、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



出発!


暫く水量の少ない川を歩き、

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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




途中から谷を遡上。

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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




中々に険しい山歩き。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



登山中はハーネスがちょっぴりウザイ。


「ファーまだまだ登るのかぁ…」
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




壁みたいな場所も登っていきます。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



リードクライミングでもないのにハーネスつけて登っていく僕ら。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



ここを越えてもまだまだ登りは続きます。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



ちょっと休憩。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art


山の中は涼しいですが、登山なので超暑い。

みんな丈夫で透湿性ゼロのケイビングスーツだからまたこれが中々蒸れて…笑


さらに登ると、でっかい石灰岩壁が。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



ようやく洞口へ到着!
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




深い山にあるので洞口からの景色が中々の絶景。緑が綺麗。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



気持ち良い景色の元、登りで疲れて寝てる人。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




死んでるみたいだろ…?
生きてるんだぜ… これで・・・。



さあ、適度に休んだら進みましょう。

割とデカイ洞口から10m程入ると左に小さな穴が空いています。

小さな穴から大きな穴を見たところ。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



こっから狭い穴をにゅるにゅると進んでいくと立てる場所に出て、
更にまた狭い穴に入り、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art


竪穴になっています。


やっとこさこのクソ邪魔なハーネスが生きます。

「さぁ降りるぞー」
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art





さて、竪穴を20m程降りるとまたちょっと狭い場所があって、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




広いホールへ到着。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



鍾乳石少ないな。


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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



というかムーンミルクが凄い洞窟と聞いていたけど、ここまで全然見当たらない。

どっちかって言うと男穴(鍾乳石が少ない穴)だよなぁ…。


そんな事思いながら歩を進めていると、また竪穴出現。

今度はフリーで降ります。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




フリー降下中に撮った写真。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art


結構な高さがあります。

ここ登り返すのちょっと大変だった…。


そんなちょっと苦労するフリークライミング竪穴部の降りを下から見たところ。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




下から見ると大した事無いように見える?けど、チムニーしようにも狭さが足りないし、
割とめんどくさい。特に戻る時の登りが…!




ここを抜けるとすぐ、結構な狭さの通路になります。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



うーむ この洞窟結構めんどくさいな…笑



途中、かつてフレアティック(飽和水帯)だったという感じの溶食がありました。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



まん丸な溶食。

前にこういうの仲塔洞の地底河川で見たなぁ。

この洞窟ではほぼ水流を見なかったのですが、
昔はこの場所でも水がじゃんじゃん流れて、水没するくらいだったんでしょうね。



さて、更に進むと鍾乳石が。
殆ど鍾乳石が無かったからようやくかぁ、と思いながらよく見てみると、
なんか指で抉られたような跡が…

「もしや…?」と、つついてみると、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art

「ぷにょん」と柔らかく凹んでしまった。


見た目はまるっきり硬い鍾乳石なのに、こいつ、全部ムーンミルクなのか…!

今まで厚さ1mm以下のムーンミルクは見たことがあったのですが、
まさかこんなでっかいムーンミルクが存在するとは…!


もっと奥へ進むと、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art


このまるっきりツララ石な鍾乳石も、実は柔らかいムーンミルク。

なんだか行き成りムーンミルクがワラワラ出てきてビックリ。

ちょっとこれには興奮してしまいますね。


すげぇなぁと思いながら更に奥へ。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




また狭い所を通過すると、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




前よりさらにご立派なムーンミルク様が。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



でも普通の硬い鍾乳石にも見えるので、触っても問題無さそうな場所をちょっと触ってみると、

「柔らかい…。」

「指にミルクの白いのがつきました」
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



こ、これはムーンミルクや…!白くてトロトロのミルクや…!(大歓喜




この洞窟の後半部はムーンミルク祭という感じで、壁面全部ムーンミルクの空間なんかもありました。
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ムーンミルクの壁。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art

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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art






噂通り、この洞窟は他の洞窟とムーンミルクの量が全く違います。


しかし、何でこんなにムーンミルクが多くなったんでしょうか…。
多分その理由はまだ、人類未知です。  誰か解明してくれないかな。



ムーンミルクじゃないですが、綺麗な二次生成物もありました。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




オレンジ色に透き通って綺麗。

「綺麗」
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art





さてさて。大量のムーンミルクと美しいツララ石、良いモン色々見れましたが、
途中の竪穴とかで時間食ってしまってそろそろ引き返さないとなので
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



引き返し!!




一気に引き返して疲れてしまった女の子。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




うむ。疲れてるし、ちゃっちゃと下山しましょ。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



帰りも道なんぞ無い山肌(枯れ川)を降りていき、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



川を越え、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




車まで戻って到着!



着替えて車で宿まで移動する途中、空が綺麗だったので二本杉展望所へ。
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art




数年前にここを通った時は天気悪くて何も見えなかったんですが、
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PENTAX K-1 / SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art



今回は遠くまで見えます。

酷道で有名なこの場所ですが、見晴らしは最高ですね。

まぁ酷道のせいで、昨年末は文字通り雪で酷い目にあったけどね…笑




はい、というわけで希少なムーンミルクが存在する洞窟はこんな感じです。

さて、次回はこの翌日に行った幻の大竪穴をお送り致します。
ある程度ご期待下さい!

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COMMENT 10

FirstMESA  2017, 11. 07 [Tue] 05:28

凄い力作!(^_^)v
それにしても、プニュプニュの鉱物があるなんて、しかもその組成が未だよく解っていないなんて、不思議ですね。

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はじけ猫  2017, 11. 07 [Tue] 13:06

ムーンミルク!

もぐら君、こんちゃ!
ムーンミルク。最近読んだ、洞窟冒険小説で
そのムーンミルクを採取しに、
(作中で、恐るべき感染症の特効薬のもとになる微生物。って設定)
メキシコの危険な巨大洞窟へ行くって話を思い出した。
ちなみに、『 ディープゾーン 』というタイトルで
ジェイムズ・M・テイバーって人が書いてる。
早川書房から単行本出てるよー。
興味あったら、本屋さんで探してみてね♪

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八咫烏(全力稼働中)  2017, 11. 08 [Wed] 11:18

コメントさせていただくのは久しぶりですが、相変わらず素晴らしい写真を撮られていますね~^^;途中の「死んでるみたいだろ…?生きてるんだぜ… これで・・・。」はさすがに笑ってしまいました。「綺麗」の写真の表情が素晴らしくこれまた「綺麗」です。閉所がちょっと苦手な私には、生涯叶わない撮影ですが、拝見できるだけでうれしいですね^^

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senri32  2017, 11. 08 [Wed] 15:15

調べたら、今は謎のムーンミルクが微生物の作用でできているということを、もう少しで実証できそうであるとのこと。地上にはない鉱物が洞窟内にあるというところがそもそも不思議な所です。

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-  2017, 11. 08 [Wed] 17:29

すばらしい!!

画像はきれいですし(女子も男子も美しいし)
洞窟までの登山もあったんだと感心し、
ムーンミルクまで触ったかのように見せてもらって有難うございます。

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もぐら  2017, 11. 09 [Thu] 00:29

>FirstMESAさん
こんにちは。
本当に不思議ですよね。この不思議な鍾乳石、海外ではお母さんのお乳が出やすくなるようにと薬にされたりもしてたそうです。何か効きそうですよね。笑

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もぐら  2017, 11. 09 [Thu] 00:31

>はじけ猫さん
こんにちは!
まさかムーンミルクをご存知だとは…!!
洞窟関係の人以外でムーンミルクをご存知の方は初めてです…!笑
『 ディープゾーン 』という本は知りませんでした。面白そうですね~
今度探してみてみます!ありがとうございます!

ちなみに洞窟関係の本で僕が知ってるうちでオススメなのは「未踏の大洞窟へ」という本です!もしよければ是非。笑

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もぐら  2017, 11. 09 [Thu] 00:34

>八咫烏さん
こんにちは!お久しぶりです!
お褒めの言葉賜りありがとうございます。
綺麗の写真は僕も結構お気に入りです。笑
モデルの子が良い表情してくれるので助かっております。

洞窟は中々、写真撮る以前に入るのが大変ですよね…。
中に入るのはちょっと、だけどどうなってるかちょっと気になる…!という人に少しでも面白おかしく見て貰えれば嬉しいです。

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もぐら  2017, 11. 09 [Thu] 00:38

>senri32さん
こんにちは!
そうなんですよね。最近ムーンミルクの謎も随分解明されて、あと少しで色々とハッキリ分かりそうな所まで来ているようです。
ちなみにその微生物の作用の研究をしていたのが冒頭で書いた後輩です…笑
実はたまーーーにブログに登場したりしてます。

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もぐら  2017, 11. 09 [Thu] 00:39

>名無し?さん
こんにちは!
かわいい女の子は撮るだけで良い感じの写真になるのでありがたいです。笑
そんな子がムーンミルク触ってくれたので尚GOODでした。

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