Ruined Hideout

 20, 2017 01:54
大学時代、
気晴らしのため、友人の相談にのるため、淹れたてのコーヒーを飲みながら流星群を見るため、

まるで秘密基地のように親しんでいた巨大な廃墟が、
遂に壊されてしまったようだ。
ReIMGP1987_201707200045504bf.jpg
PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL



築100年近くを誇るこの巨大な建造物は、
素晴らしい景観を持ちながらも、大学のキャンパス内にあったため全くと言って良い程誰にも知られていなかった。
熱心な廃墟マニアの方であっても多分知らなかっただろう。

学生だった僕らも、キャンパス移転に伴い取り壊されるのを待つだけの建物、
所謂「廃墟」の内部には普通入れなかった。

だがある日、ひょんなことから友人と入り口を見つけて入ることができた。

入って初めて分かったが、この建物は □ の形をしており、中心部に中庭が存在した。
中庭の四方を囲む"巨大な壁"として聳え立つ廃墟を見上げる。
ReIMGP1942_201707200045560d2.jpg
PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL




日本でも有数の都心部にありながら、
外界と完全に隔絶された中庭では、飛行機と草木を揺らす風以外の音がしなかった。
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PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL




中庭の片隅で、3mは有ろうかという巨大なパラボラアンテナが空を向いていた。
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PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL



かつては最先端の研究に使用されていたのだろうか。

今はツタが巻き、再び使用されることはもう無い。



階段を何度も登り屋上へ出ると、突然都会の喧騒が聴こえるようになり、
時折頭上を飛行機が通り抜ける。
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PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL




屋上から中庭を見下ろす。
右下のパラボラアンテナが小さく見える。
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PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL



当時買ったばかりの一眼レフ付属のズームレンズ(APSC18mm)では、
大きな中庭全体を写す事はできなかった。



遥か下の中庭から懸命に伸びたツタが、屋上で美しく紅葉していた。
ReIMGP2008_201707200045547ae.jpg
PENTAX K-30 / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL



実は約5年前に同様の記事を書いていたんですが、
来年の大学キャンパス完全移転に伴い遂に壊されてしまったようなので、
当時の写真を使って改めて記事にさせてもらいました。

この写真を撮った時は本当に一眼レフを始めたばかりで、
「レンズなんて他に買う必要あるの?最初についてたやつで十分じゃない?」
「え?F値?なにそれ?」
という感じだったので、
今の撮影機材でまた撮りに行けたらと思ってしまいますが、

それももう叶わぬ夢になってしまいました。


とはいえ、いずれ壊されるのが分かっていたので、当時撮り溜めた写真がまだ沢山あります。

またいつか、この廃墟の写真で記事を書きます。

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Tag:PENTAX_K-30 smc_PENTAX-DA_L_18-55mm_F3.5-5.6_AL

COMMENT 2

Matsumoto  2017, 07. 21 [Fri] 12:42

日本と云う国は本当に歴史的建物を大切にしない国だと思います
常々思ってます
海外では長い年月を掛け、ゆっくりと修復する職人達が居られ大切に保存し
そして職人を後世に続ける活動をしているのに・・
本当に日本と云う国はって感じです
私、良く思うんですが、古い建築物は特に写真に撮って残さないと!って自己満足
ですが思うんです
もっともっと伝統や文化を大切にして欲しいですね
これカメラを始めた頃のお写真なんですね
充分なセンスだと思いますよ
他の写真も是非、見せて下さいね♪

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もぐら  2017, 07. 22 [Sat] 02:55

こんにちは。
出来たらこの廃墟は残して欲しかったんですが、諸行無常なんですかね。残念な結果になってしまいました。
これより前に川南造船所(通称伊万里造船所)という美しい廃墟が壊されてしまった事もあったので、
日々出会える景色は今しか見れないのかも、と思っていつも撮っています。

防水のコンパクトデジカメは10年くらい前からバシバシ撮ってはいたので構図等はなんとなく意識できてたんですが、絞りとかからっきしでした…笑

折角この廃墟の写真が沢山あるので、撮らせてもらった分、こんな素敵な廃墟があったことを少しでもお伝えできればと思います。

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