水面の顔

 24, 2008 23:17
皆さんお久しぶりです。
今日は脳裏に焼きついて離れない場面に出くわしてしまったので久々にMIXI日記を書きます。


今日夕方、日課の犬の散歩をしに裏山に向かった。その日は珍しく、いい運動になるから ということで父親も一緒に行くことになった。
いつもと少し違うルートで山の上の高圧電線鉄塔のところまで行った後、山を降り、途中にある池に寄った。

その池は山の中腹にあるため結構見晴らしが良く、たびたびそこで景色を見ながら石を投げたりして遊んでいた。
今日もなんとなく池に寄ろうと山道の途中で池へ続く道にそれて歩いて行った。
夕方に家を出たのでそこまできた時にはすでにあたりは薄暗くなり始めていた。

池のすぐそばまで来ると服が捨ててあった。
山の中は結構不法投棄なんかで色々落ちているので、最初見た時はこれもそういう類のゴミだろうと思った。
しかしすぐにそれが異常な雰囲気を醸し出していることに気づいた。
普通に汚い服が捨てられているのではない。
服、下着のシャツ、帽子、バッグ等が綺麗にたたまれた状態で置いてあるのだ。

ぎょっとした。
明らかにおかしい。
辺りを見回した。
すると父親が池のそばにいたので池の方をよく見た。


・・・池の上に何か浮いている。


肌色の何かが浮いている。


     !!


綺麗にたたまれた衣服が置いてあるのを見た時に感じた 悪い予感が的中した。

それは人の顔だったのだ。

父親がその人に声をかけてはみるがやはり微動だにしない。

とりあえず犬を家まで連れて帰り、家の電話で警察と消防に連絡し、警察に場所を教えて現場検証に立ち会うため、警察より先に二人でその場所に戻った。


その人は水面に顔だけ出して沈んでいた。

警察、消防が来るまでその人と私達二人だけだった。

家から連絡してまたそこに戻ってきたので、あたりはずいぶん暗くなっている。
警察、消防が来るまで岩の上に座って数m先のその人を見ながら色々考えた。

なぜ自ら命を絶つことを選んだのか、その時どんな風だったのか
見慣れた場所でそんなことが起きたのが不思議で信じがたいが、現実に目の前に顔が浮いていた。


まず消防が来てその人を引き上げた。
腕が曲がったまま動かなかった。
脈や息が無いのを確認すると消防は早々に立ち去って行った。

消防とすれ違いで警察が到着した。

警察が来てから二人で色々と発見時の状況説明等に応じた。

一通り説明し終わった後、その人と警察を遠くから見た。

警察は淡々と仕事をこなしていて、まるで蟻のようだった。
道の脇に置き去りにされたままのその人とすこし離れたところにある衣服の周りに集まり淡々と仕事をこなす警察。
現場の調査、記録が終わるとその人に群がって巣である車まで運んで行く。


普段夜は誰もいないその場所に何人もの人が集まっていた。

今はあそこに人は誰もいないだろう。


しかし水の上のその人が頭の中には鮮明に残っている。
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